お城と城下町歩き 本丸は将軍上洛の休泊所。「関」を持つ東海道の要衝・伊勢亀山城 三重県中北部にある亀山市は、江戸時代、東海道の要衝ということもあり、城主は8家が目まぐるしく変わったもののその多くが譜代大名であった伊勢亀山藩の城下町。志賀直哉の長編小説『暗夜行路』には伊勢からの帰り道に亀山駅から亀山城跡などをめぐった情景が描写されています。多門櫓は県内に唯一現存する城郭建造物であり、石垣、外堀、土居... 2024年1月6日 hachibe
お城と城下町歩き 日本100名城日本三大東照宮 殿様が住んだのはこちら!“御殿のある城”川越城下町を歩く 大名や武将たちが政務を執り、日常生活を送っていた場所は天守ではありません。日頃は「御殿」と呼ばれる屋敷で過ごしていました。御殿は客や他国からの使者を迎える場所であり、重要な建物でした。御殿は天守や櫓のように堅牢な造りではなかったためか、焼失したり破損したりして失われたものが多く現存するのは全国に数例しかありません。特に... 2023年9月14日 hachibe
お城と城下町歩き 続日本100名城日本遺産 埼玉はじまりの地・行田に「のぼうの城」忍城と古墳を訪ねる 北は利根川、南は荒川の支流によって作られた自然堤防やその南西部の湿地帯に残る高地を利用して室町時代に築かれ、関東七名城の一つに数えられた、埼玉県行田市にある浮き城「忍城」。戦国時代、上杉謙信の軍勢を退け、石田三成を大将とする豊臣軍の水攻めに耐えた、要害堅固な城として知られます。続日本100名城に選出された忍城には天守は... 2023年9月12日 hachibe
お城と城下町歩き アントニン・レーモンド作品と共に井伊直政築城の高崎城を巡る 関東入府の徳川家康の命を受けた徳川四天王のひとり井伊直政が慶長3年(1598)に築城した高崎城。中山道や三国街道を抑える要衝であることから築かせたと考えられます。郭内だけでも5万坪を超える広大な城郭でしたが、現在は三の丸外囲の土居と堀、乾櫓、東門が残るだけとなり高崎城址公園として約4.9haが整備されています。公園内に... 2023年8月26日 hachibe
お城と城下町歩き 続日本100名城 豊臣秀次が築いた商いの城下町・近江八幡の情緒と風土を楽しむ NIKKEIプラス1「1日で散策満喫 魅力的な城下町(平成31年(2019)2月16日)」で2位の近江商人の町としても知られる近江八幡は、豊臣秀吉の甥、豊臣秀次が築いた八幡山城の城下町。琵琶湖に面して水路を開いて商業都市として発展し、石垣が残る城跡や水運に使われた掘割の八幡堀とともに当時の風情をそのまま残す町。そんな景... 2023年7月31日 hachibe
お城と城下町歩き 日本100名城続日本100名城 「築城の名手」藤堂高虎の粋を集めた三重の二城をめぐる旅 伊賀・伊勢22万石(最終的には32万石)の三重・津藩の藩祖藤堂高虎によって一国一城令のもと豊臣氏の大阪に備えた伊賀上野城、交通の便から藩庁とした平時の津城、どちらも典型的な近世城郭として改修された城郭です。「築城の名手」「石垣づくりの名人」といわれた藤堂高虎が築城の粋を集めて築いた城跡には「高虎流石垣」の高石垣が残って... 2023年7月30日 hachibe
お城と城下町歩き 続日本100名城 栃木・佐野市で上杉謙信も欲した唐沢山城跡と藤原秀郷を偲ぶ 古くは『万葉集』の東歌にも詠まれている詩情あふれる三毳山(みかもやま)、奈良の都からの旧東山道沿いの町として、また藤原秀郷公ゆかりの唐沢山と豊かな自然に恵まれ、厄除け大師で賑わいを見せる歴史と文化の香りの高い栃木県・佐野。かつて戦国時代には唐沢山城が、江戸時代には日光例幣使街道の宿場町として栄えてきた面影が今でも見られ... 2023年7月23日 hachibe
お城と城下町歩き 続日本100名城小江戸関東の駅百選 本多忠勝が治めた房総の要衝・必勝のまち大多喜城下を歩く 房総半島の南東にある千葉県大多喜は佐倉や関宿」、久留里や佐貫と並ぶ城下町と知られます。房総の小江戸とも言われ、すでに16世紀には在城とも伝えられ、天正10年(1590)徳川四天王の一人本多忠勝が10万石で大多喜城に入城し、それ以後、現在の城下町は形成され宿場町としてもにぎわいました。また渓谷の町として大多喜町には紅葉で... 2023年7月2日 hachibe
お城と城下町歩き 日本100名城関東の駅百選 戦国最後の山城合戦の舞台、関東屈指の山城「八王子城」へ 関東に一大勢力を築いた北条氏は小田原城を本拠としたが、支配地の重要拠点に城を築いて、一族や重臣を配置していました。なかでも最大規模を誇った城が北条一族の北条氏照が築いた八王子城です。日本100名城にも選ばれる高尾山北、標高460mの深沢山に築かれた八王子城は、戦国時代の城を知るには格好の史跡です。関東守備の要衡は、豊臣... 2023年3月21日 hachibe
お城と城下町歩き 日本100名城小京都 伊賀上野の城下、町屋の辻に城下町風情を感じる伊賀の小京都 忍者の里と呼ばれる伊賀国は、三重県内陸部の山に囲まれた9里四方の小さな盆地。平成16年に「伊賀市」として市町村合併するまでは、上野市を囲むように伊賀市、島ヶ原村、阿山町、大山田村、青山町がありました。戦国時代、この地は日本の東西を分断する境界と位置づけられ、交通の要衡でもありました。豊臣家と徳川家の攻防の渦中で重要視さ... 2023年1月9日 hachibe
お城と城下町歩き 日本100名城日本歴史公園100選 伊勢松坂城と歴史建築が並ぶ城下町で豪商と宣長の足跡を辿る 言わずと知れた日本三大和牛のひとつ「松阪牛」で有名な街「松阪」。そのブランド力・美味しさは折り紙付きで、確かに松阪牛はすごいのですが、実は牛肉以上に強い存在感を放っているにのが四五百森という標高38mの独立した丘陵上に築かれた松坂城です。松阪の町は天正16年(1588)蒲生氏郷がこの地に松坂城を築城したのに始まり、寺社... 2023年1月7日 hachibe
お城と城下町歩き 日本100名城続日本100名城 甲斐武田の栄華盛衰を見届けた2城・要害山城・躑躅ヶ崎館を巡る 武田信玄といえば甲府、甲府といえば武田信玄というくらい、山梨県民にとって戦国武将・武田信玄は特別な存在。武田神社の祭神となり、今も多くの参拝者が訪れています。武田神社は武田信虎、信玄、勝頼の3代が暮らした躑躅ヶ崎館の跡。そしてその背後には、武田信虎が築城し、信玄、勝頼と、甲斐武田家が3代にわたって居城とした要害山城があ... 2022年12月11日 hachibe