甲斐国(山梨)から信濃国(長野)へまっすぐに突っ切る道は、その形状から、棒道と呼ばれています。戦国の頃、甲斐国を治めていた名将・武田信玄が造ったと伝えられるこの道は「信玄棒道」と呼ばれ、高原の風を全身で感じられる、極上のハイキングコースです。勇猛な甲州騎馬軍団が走り抜けていったいにしえの風景を求めて、八ヶ岳山麓を貫く戦...
古道歩きの記事一覧
信州戸隠は鋸歯のような威風を漂わせる戸隠連峰の東山麓に点々と連なる昔ながらの小さな山里。平安末期の歌謡集『梁塵秘抄』で四方の霊験所は、伊豆の走湯、信濃の戸隠、駿河の富士、伯耆の大山、丹後の成相とか、土佐の室生門、讃岐の志度の道場とこそ聞け・・・と謡われ、『梁塵秘抄(治承2年1178)』に平安時代にはすでに天下に知られた...
平安末期の歌謡集『梁塵秘抄』で四方の霊験所は、伊豆の走湯、信濃の戸隠、駿河の富士、伯耆の大山、丹後の成相とか・・・と謡われたように平安時代に修験道の霊場として開かれて以来、現在も多くの参拝者でにぎわう信仰の地、戸隠神社の周辺には、昔の参拝者が通った古道が今なおその姿をとどめています。山岳修験の道、戸隠御宮参拝道、越後道...
古来より日本の塩は海塩であり、沿岸部で採れた塩は人と牛馬によって、はるか内陸まで運び届けられていました。戦国時代、上杉謙信が武田信玄に塩を送った「敵に塩を送る」という『義塩』の故事も、この道に由来します。日本海の糸魚川から信州松本まで約三十里(約120km)を結んだ千国街道は、信州「塩の道」。江戸時代、松本藩では、塩の...
木曽路歩きの楽しみ方の一つに数百年前の旅人に自分がなってみるというのがあります。江戸時代、参勤交代をはじめ多くの武士・商人がこの道を往来しました。木曽路は道中の宿場の町並みの保存状態がよく江戸後期や明治期の建物も残っており、地域も旧街道ウォークに力を入れており、道標を立て遊歩道を整備しています。木曽谷の山並みを背景に当...
木曽山脈と飛騨山脈の間を木曽川が刻む深い渓谷の間を縫うように走る一本の道筋。それが江戸から京に入るまで69宿を数える中山道のうち、木曽11宿を辿る道のりの木曽路です。奈良井宿と薮原宿を結ぶ約6Kmの鳥居峠越えの山道は、江戸の旅人にとって中山道屈指の難所でしたが、今は山深いゆえに江戸時代の空気をそこここに残す趣き豊かなハ...
前回桜井市の「佛教傳来之地碑」から「崇神天皇陵」までの約8.5kmの山辺の道を歩きJR柳本駅から帰路についた後半、残りの半分長岳寺から「石上神宮」を目指す天理駅までの7.6kmを歩きます。 その前に前回山辺の道から逸れる(徒歩15分)ことから訪れられなかった定型化した最古の形式の大型前方後円墳として知られる「箸墓古墳」...
『古事記』や『日本書記』にもその名が記され、南は奈良県桜井市から北は奈良市まで大和の青垣と呼ばれる奈良盆地の東端、三輪山、龍王山、高円山から春日山までおだやかな山並みが連なる山裾を南北に縫うようにして続くことから名付けられた日本最古の街道が「山辺の道」です。蘇我馬子が歩き、聖徳太子はまほろばの風景に見惚れ、時代は下がっ...
奈良盆地は日本の政治・文化の中心として古くから開けた地域であり、奈良盆地の東端の山辺の道に三輪山があるように、西端の葛城の道には古代の人々が聖なる山と仰いだ金剛山があります。 古代(6世紀以前)、この盆地に勢力をふるっていたのが、三輪一族と葛城一族で、三輪山を中心とする東部に本拠を置いていた三輪一族が崇神天皇に始まる大...
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八兵衛
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