甲州山梨に日本三大シャトーを訪ね、お気に入りのワインを探す

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日本でワイン醸造が始まったのは明治時代ですが、発祥の地は甲府であり、日本最初のワイン醸造会社も県内の勝沼に設立されています。つまり、山梨は日本のワインのふるさとなのです。甲斐市のサントリー登美の丘ワイナリー、甲府のサドヤワイナリー、勝沼のシャトーメルシャン勝沼ワイナリーと山梨でワイン漫画「神の雫」40巻で語られた「日本三大シャトー」巡りはいかがですか。広大なワイナリーでは、ブドウ畑や熟成庫の見学と試飲ができるツアーを日にち限定で開催しており、ブドウ畑の散策や眺望抜群のテラスで休憩もしながら、日本ワインの理想郷で一日ゆるりと過ごしてみませんか。

サントリーの施設は事前予約制。サントリー登美の丘ワイナリーのテイスティングセミナーは土日祝限定で2種類のコースがあり、プレミアムティスティングコースが3000円、ワイナリーのフラッグシップワイン「登美」赤白を含む「登美の丘ワイナリー」シリーズ5種を贅沢にテイスティングするセミナーで、土曜日のみのベーシックコースが1000円、「登美の丘シリーズ」「ジャパンプレミアム」の日本のワインの基本的5種をテイスティングするセミナーです。(すべて前日予約制)※現在は大幅にコースが改定されていておすすめはブドウ畑や熟成庫を見学した後、希少性の高い貴腐ワインなど4種のテイスティングができるツアー「FROM FARM ワイナリーツアー5000円

事前予約を済ませ当日甲府駅から送迎バス(運航日限定)で、バスに揺られながらなだらかな丘を登っていくこと30分ほど。山梨県甲斐市の北部は丘陵と山岳が続き、豊かな自然が残る風光明媚な土地。その丘に、世界的な賞を受賞したサントリー登美の丘ワイナリーの広大なブドウ園が広がります。畑で栽培されているのはワイン用ブドウの数々。丹精込めてブドウを栽培し、登美の丘のテロワールを生かし、世界品質のワイン造りを行っています。

緑に囲まれた中に茶色の屋根の白い建物「ゲストハウス」についたら笑顔のスタッフが出迎えてくれます。受付をすまして、集合待合室に入ったら「登美の丘ツアー」スタートです。レセプションを受けた後、バスで富士山や甲府盆地が一望できるブドウ畑へ。

この丘の歴史は古く、この土地に最初の農園が開かれたのは明治42年(1909)、サントリーの創業者である鳥井信治郎がこの農園に着目し、壽屋山梨農場として登美農園の経営を継承したのが昭和11年(1936 )です。日本ワイン発祥の地甲府の歴史に思いを馳せながら登美の丘に登ってみると、丘の斜面に連なるブドウ畑の向こうに甲府盆地を見下ろし、視線を上に上げると、雄大な富士山が見える。この地が「登美」と呼ばれていた理由がよくわかります。

総面積150haの明治期に開拓された登美高原は、今や山梨県屈指の大規模ワイナリーです。ワイン用ブドウの生育には、雨は少なく、日当たり良好で、1日の寒暖差が大きい気候が適しているといます。その点登美の丘は、富士山、南アルプス、甲斐駒ケ岳、八ヶ岳連峰の山々に囲まれているこちから雨雲がかかることが少ない。さらに甲府盆地に面した標高400mから600mのボルドーの地にも似た日当たりのよい明るい南傾斜地は、「見晴らし台園」「萌黄台園」など10以上の畑に細かく分けられ、その土地や水はけ、日照時間などにあったブドウが植えられています。秋の収穫期の昼夜の寒暖差が10℃以上になる日が多く、ブドウの成熟の度合を高めてくれます。まさしく登美の丘はワイン用ブドウの栽培に最適の土地なのです。成熟し糖度が十分になったころの収穫間近のブドウ畑には、そのまま食べておいしそうなブドウがずらり、高台もあり写真撮影には最高のロケーションです。

このあとまたバスに乗り石造りのワインセラーへ。重く分厚い扉を開けると、ひんやりとした空気が体を包む。ここから一連のワイン造りを順に追って学んでいきます。さらに奥に進み、ショップに隣接したテイスティングカウンターで、登美の丘ワイナリー「登美の丘 甲州」と登美の丘ワイナリー「登美の丘 赤」を試飲して終了です。

レストラン「ワインテラス」に向かう。※現在敷地内にはレストランの営業はありません。店内は古い醸造用の樽や木桶を壁面に展示し、中央には1790年頃、ヨーロッパで実際に使われていたという古いブドウ搾り機が飾られています。テーブルや椅子、床材はサントリーならではのウィスキーの樽材を再利用したものが使われ、ワイナリーのレストランらしい雰囲気を醸し出しています。オーダーしたのは甲州富士桜ポークのロースト~ハニーマスタードソース~サラダ・パン付き1800円でした。

ショップに隣接するテラスからは目に前にブドウ畑と甲府盆地、富士山を一望できます。現在は「富士見テラス」として風景を楽しむ「ビューエリア」、ゆっくりくつろぐ「リラックスエリア」、ブドウ畑を散策できる「ファームエリア」に分かれています。

甲府駅に戻り次の目的地「サドヤワイナリー」に向かいます。駅から歩いて5分というとろに、江戸時代から続く油屋「佐渡屋」を明治42年(1909)「サドヤ洋酒店」へ転業し、大正6年(1917)「サドヤ醸造場」を創業して本格的なボルドーワインを醸造しています。昭和11年(1936)には甲府市善光寺町にサドヤ農場を開墾し、フランスよりワイン醸造用品種の苗木を導入し、以来カベルネ・ソーヴィニオン種、セミヨン種を中心に自家農園産ブドウによるワインづくりを続けています。この苗木から納得のいく品質のワインが造れるようになるまで10年。1946年産のワインをシャトーブリヤンと名付け発売するまで4年かかっている。シャトーは、お城や畑、ワイナリー等を指し、ブリヤンには「輝き続けるように」の意味を込めて、1950年「シャトーブリヤン1946」と命名されたのである。

ショップに隣接したテイスティングカウンターで、「シャトーブリヤン・ミュール赤」500円と「シャトーブリヤン・ヴィンテージ赤」1000円を呑み比べてみることができ、その違いに驚くことに。ミュール・赤も料理に合わせやすい、近寄り安さがあったが、ヴィンテージは、カヴェルネ・ソーヴィニオンの熟成を経た香りが広がり、重厚なボディを感じ、ミュールの平板さが浮き彫りにされてしまった。写真は同時に試飲した白

ワイナリーでランチのオススメ「村岡花子の通り道を抜け、ワイナリー「サドヤ」で贅沢ランチ」はこちらhttps://wakuwakutrip.com/archives/8237

最後は甲府駅から電車で30分、勝沼ぶどう駅で下車します。路線バスかタクシーを使えば7分(約3.5km)ほどでシャトーメルシャン勝沼ワイナリーに到着です。シャトーメルシャンは、明治10(1877)年勝沼の地に日本で最初に誕生した民間のワイン会社「大日本山梨葡萄酒会社」をルーツとするワイナリーです。時の明治政府は米不足に悩まされる清酒にかわり、ブドウで作るワインに注目しました。「文明開化はワインから」を合言葉にワインづくりは当時の殖産興業政策の一環でもあったのです。そして大日本山梨葡萄酒会社は二人の青年、高野正誠と土屋龍憲を本場フランスへ派遣し、技術を習得した二人は日本ワイン造りの先駆者となりました。高野が造った日本最古のワインが残っているとのこと。

ここでも事前予約は必要ですが、ワイナリーツアーとして「スタンダード」と「プレミアム」の2コースがあります。ワインギャラリーには気軽に1杯からワインが楽しめるティスティングカフェとワインショップが併設されています。

余談ですが、土屋は大日本山梨葡萄酒会社の発起人の一人宮崎市左衛門の長男光太郎と甲斐産葡萄酒醸造所を興し、日本橋に販売会社・甲斐産商店(のちの大黒葡萄酒株式会社、オーシャン株式会社)を開いています。後に土屋は離脱し、宮崎が事業を継承し、製造・販売を一貫して行うための施設が宮光園です。日本遺産「日本ワイン140年史~国産ブドウで醸造する和文化の結晶~」の構成資産です。

神の雫40巻で主人公神崎雫は、サントリー登美の丘「登美 赤2008」を“切ない恋心を藤の精の踊りを通して表現した『藤娘』の舞台”と、ボルドー五大シャトー・マルゴーに近いこの女性的なワインの繊細さを表現しています。サドヤワイナリー「シャトー・ブリヤン・キュヴェ・スペシャル赤2001」を“無駄な筋肉の一切ない艶やかな野生の馬”と、ボルドー五大シャトー・ペサックレオニャン地区のシャトー・オー・ブリオンのような男性的な筋肉質なワインと表現しています。最後のシャトーメルシャン「椀子ヴィンヤード・オムニス赤2009」を“背景に緑を従えたどこから見ても完璧なその造形美『金閣寺』”と、ボルドー五大シャトー・シャトー・ラトゥールを思わせるクラシカルな神々しさと力強さを感じさせるワインと表現し、日本三大シャトーと認めています。

日帰りでも大丈夫ですが、出来たら一泊して翌日、勝沼のワイナリー巡りはいかがですか。気軽に楽しめるワーナリーが目白押しですよ。宿泊施設勝沼ぶどうの丘「トンネル遊歩道散策も。勝沼ぶどうの丘で自分好みの一本を探す」はこちらhttps://wakuwakutrip.com/?p=4211&preview=true

 

 

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