奥入瀬渓流温泉は国立公園「奥入瀬渓流」の入口、十和田湖・奥入瀬観光の拠点です。昭和38年(1963)に12km離れた猿倉温泉から引湯して開湯。名称は十和田湖温泉郷でしたが、平成14年(2002)に十和田湖畔温泉が開湯したことや、実際には奥入瀬渓流のほうが近いことなどから令和2年(2020)4月に「奥入瀬渓流温泉」に名称が変更されました。
国道102号と国道103号の交差点付近が温泉郷の中心地で、北側の奥入瀬渓流温泉スキー場近く、奥入瀬渓流の観光にも最適な全22室の隠れ家のような純和風旅館が「野の花 焼山荘」。
昭和38年(1963)創業で十和田湖温泉郷開湯と同時にオープンした旅館です。館内は全館青森ヒバ造りで平成2年(1990)畳敷きにリニューアルされ、木の温もりと優しい香りに包まれたくつろぎの空間が広がります。
春の新緑など四季の移ろいを感じる2か所の内湯と露天風呂は湯花の香り柔らかな源泉かけ流しで、泉質は単純泉、源泉の温度56度を43度で使用しています。硫黄とカルシウム(石灰)の含有が高く、肌に柔らかい刺激の少ない温泉です。
内風呂と露天風呂がつながっている浴室と内風呂と露天風呂が別々とがあり男女入れ替え制です。内風呂は青森ヒバ造りで木の温もりと優しさを体感でき、ヒバの香りのリラックス効果や殺菌効果でさっぱりします。写真はつながっているほうの浴室です。
露天風呂はタイプの違う石風呂になっていて上段がつながっている方の露天風呂、下段が独立の露天風呂です。
オーナーの子息の料理長が提供する料理はすべて手作りで郷土料理が味わえます。温かいものは温かく、冷たいものは冷たく、一品一品心のこもった料理が運ばれます。前菜には欠かせない頭にきゅうりを載せた見た目もかわいい【海老尾高ぽっぽ】や南京カステラ、山くらげ吟醸と彩鮮やかでユーモアも。
お造りは紅鱒と岩魚の2色花造り。揚げ物は青森原産のパワーフード“アピオス”ジャガイモの30倍もあるというカルシウムを含んでいる大変珍しいお芋にりんごや長芋金紙巻きといったユニークな天ぷらも。
台物は青森県産黒毛和牛の霜降り牛
酢物は目にも鮮やかな蛸のカルパッチョ ハーブオイル仕立て
鍋物が青森県南部地方の郷土料理「せんべい鍋」で、食事がウニとホタテの釜めしです。これに最後デザートでマンゴープリン キウイソースでした。
朝食は体を温められる献立で篭の盛られた見た目にも色鮮やかな地産地消のお料理です。
さすが旅行新聞社主催「日本の小宿2022」に選出され、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」にて先行審査委員会特別賞受賞宿でした。