太古の不思議なパワー!日本版ストーンヘンジ美濃“金山巨石群”

※この記事で紹介する内容にはPR・広告が含まれています。

岐阜県下呂の山奥の谷間に突如現れるイギリスのストーンヘンジを思わせる巨大な石の集まる一帯、それが「金山巨石群」です。岩屋ダムの真下にある遺跡で、正式には「岩屋岩陰遺跡」といい、岩陰に入り込む太陽光の形や角度で夏至や冬至、春分・秋分の日などを見極めたとされる縄文人の知恵に驚きます。季節ごとに異なる観測ができ、節目の月日に訪れて違いを楽しんでください。不思議な遺跡で太古のパワーを感じてみましょう。

国道41号を北上し、国道256に少しはいった国道沿いにある温泉と宿泊施設もある全国でも珍しい道の駅、「飛騨金山 ぬく森の里温泉 道の温泉駅 かれん」で休憩、及び朝食をとります。道の駅といえば和風建築が多いが、ここはモダンな造りで新鮮な印象を与えています。「食事処 かれん」ではモーニングバイキング(500円)がいただけ、ジュース・コーヒー・ヤクルトが飲み放題で、パンや野菜(千切りキャベツ・ポテトサラダ・マカロニサラダ)、揚げ物(ウィンナー・ミンチカツ等)、ゆで玉子も時間無制限で食べ放題なのです。

県道86号で岩屋ダムを目指しますが、途中の横谷峡四つの滝に立ち寄ります。四つの滝は「白滝」「二見滝」「紅葉滝」「鶏鳴滝」といい、郡上街道沿いに約1kmほど続く横谷峡は特別天然記念物の「オオサンショウウオ」が生育する荒々しくも美しい幽谷であり、マイナスイオンをたっぷり浴びながらの散策を楽しめます。。中でも紅葉滝は、荒々しい岩と四季折々の表情を表す木々、勇ましい滝の織り成すコントラストが美しい。滝を真近に見れ、かつベンチも設置されていて、初夏には気持ちがよさそうです。

この散策路は秘宝の黄金鶏の行方を探し、鶏鳴滝へ辿りついた「黄金姫伝説」を偲ぶ黄金姫街道(約6km)の一部。堀川天皇の頃、寛治7年(1093)、安置されていた秘宝の鶏が都の戦を嫌い飛び立ってしまい、この鶏を見守っていた黄金姫は比叡山で観音様のお告げを受け、鶏を探しに東山道から飛騨路へ向かい、横谷峡、四つの滝の鶏鳴滝へたどり着いたのでした。しかしその鶏は清流権現となり姿を変えていたことを見とどけ、黄金姫は都へ帰る途中疲れは果て亡くなったと伝えられています。この付近の坂梨川流域にある子守金神では、特に咳に患う子供の病気の回復を祈願し、平癒すれば「鶏」を奉納するという風習が残っているとのこと。

道の駅かれんからは約20分、飛騨川の上流馬瀬川をせき止めて造られたのが「東仙峡金山湖 岩屋ダム」です。昭和52年(1977)に完成した日本有数の美しさを誇るロックフィル式タダムで東海の水瓶とも言われいます。ダムの高さは127.5mで愛知県一宮市のツインアーチとほぼ同様な高さで、ダムの長さは366mで新幹線車両の約14両半とほぼ同じ長さです。またこのダムの貯水池の容量は、1億5千万立方メートル、ナゴヤドーム約120杯分の水量を貯めることができます。ダムカードは、岩屋ダム管理所玄関前でいただけます。

この岩屋ダム直下にあるのが「金山巨石群(岩屋岩陰遺跡)」。推定2500年前のもので「岩屋岩陰遺跡巨石群」「線刻石のある巨石群」「東の山巨石群」の3ヶ所からなる巨石群のことを指し、1998年から日本で初めて考古天文学的調査が行われたこの巨石群は、日本の太陽信仰の痕跡を示す「レイライン」のひとつといわれています。いくつもの縄文土器が周囲から発掘されているため、このレインラインは、縄文時代に使われていたのではないかとされているのです。10mを超える巨大な岩がいくつも集まっている圧巻のパワースポットです。

夏至や冬至、春分・秋分の日など、生活する上で必要な一年の節目の日に巨石の岩の隙間に射し込む太陽の光によって1年間の周期を知ることができる神秘的なスポットで、太陽カレンダーとして正確に時を測る機能を持つ巨石遺構です。実は巨石は人工的に配置された可能性があり、縄文時代の人々が太陽の周期を把握し、暦として機能する巨石構造を作り上げたのではないかと考えられています。

イギリスのストーンヘンジやエジプトのピラミッド、メキシコのチチェン・イツァなどの巨石建造物は、古代人の知恵とパワーが秘められた遺跡です。いずれも太陽により照らされる石の形や部分なので季節を導きだしたと伝わる、古代人の知恵とパワーが秘められた遺跡です。ここ金山巨石群もそうした名だたる世界の巨石建造物と同時期に作られたという調査結果もあり、古代より日本にも暦が存在していたのではないかと考えられています。所々にある小さな石や不自然な窪みは、観測位置をずらさない為だといわれています。縄文人が身を置いたかもしれない場所に身を置き、それぞれの石が表す意味を紐解いて、古のパワーを享受しましょう。

源義平(源頼朝の兄)がヒヒを退治したと伝わる、3つの巨石が重なる「岩屋岩陰遺跡巨石群」は、冬至の前後120日間のみ洞窟の奥まで光が届き、内部全体が照らされます。さらに巨石群内にある特定の石面にあたるスポット光の観測によって、冬至の日を知ることができるとのこと。向かって右側の石には9つの窪みがあり、この中の7つを結ぶと北斗七星の反転計が浮かび上がります。描かれた年代は不明とのことですが、世界には北斗七星の反転形を刻む巨石が点在しているらしく不思議です。

「岩屋岩陰遺跡巨石群」から40mほど東にあるのが「線刻石のある巨石群」。高さ10mの巨石4つでできている遺跡は、古代の天文台とされるもので石の大きさに圧倒されます。冬至の前後約120日間だけ間に夕日が射し込む巨石や、夏至の時期にのみ楕円形の光を石と石の間の地面に映し出す巨石が並んでいます。写真の中央に映っている石には、人為的に刻んだのではと調査開始のきっかけとなった3っの楕円と2本の線(約2m)が刻まれています。

夏至の頃の高度の高い太陽光のみが右の石と石の間に降り注ぎ、光の楕円を描きます。その様子を観測することにより、夏至の頃の時間の流れを把握するのです。

岩屋岩陰遺跡巨石群から東へ約40分のところにあるのが「東の山巨石群」です。※こちらはガイド付きのみで見学可能となっています。昇る太陽光を観測して冬至の頃を導き出していたと伝わる巨石群。標高約560mの山の中腹にあり、登山で約40分、自然と腰かけたくなるような形状の巨石が鎮座しています。

金山巨石群をあとにし、国道256号から国道41号を北上して下呂温泉を目指します。飛騨川沿いは美しい自然と急峻な山々と奇岩怪石で 形成され、その渓谷美は四季の景観に富んだエリアで「飛騨木曽川国定公園 中山七里」に指定されています。なかでも中山七里は、金山町の境端から下呂温泉街から4kmほど南下した飛騨川に架かる帯雲橋までの約28Kmにわたって続く渓谷で、JR高山本線の車窓からも眺められます。V字型に落ち込んだ急峻な山々の間を、エメラルドグリーンに輝く水が流れていき、急流では岩肌を削りながら流れ、白く波打つ姿が豪快。川に沿って石英斑岩の乳白色の奇岩群が荒々しくそそり立ち、四季折々に変化する山々とのコントラストがすばらしい。釜ヶ淵の牙岩、羅漢岩、屏風岩は奇岩の名所として有名です。

下呂市は全域が山に過去まれ、豊かな自然環境に恵まれた場所です。下呂温泉は有名ですが、ほかにも訪れて欲しい場所がたくさんあります。今回紹介した金山エリアの他にも馬瀬エリアには、温泉と宿泊施設からなる「南飛騨馬瀬川温泉 美輝の里」、萩原エリアには「天領酒造」、天下の名刹「禅昌寺」、自家焙煎コーヒーの店「緑の館」そして小坂地区には、岐阜の宝もの「小坂の滝めぐり」山間の秘湯「濁河温泉」とバラエティ豊かです。是非足を伸ばしてみて下さい。

おすすめの記事