佐布里梅の香りに誘われて知多木綿の里岡田を歩く知多市の旅

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3月3日今日はひな祭り。明かりを灯けましょぼんぼりに♪お花をあげましょ桃の花♪~ということで今回は桃に因んで(といっても唄の桃は花桃ではあるが)明治の初めに鰐部亀蔵氏が桃の木に梅の木を接木して作りだしたといわれている梅干しに適した梅「佐布里梅」の香りに酔いしれます。

行き先は愛知県下一の梅林のある知多市佐布里。知多有料道路で東浦知多ICでおりて、佐分里池周辺の自然や景観を生かした「佐布里緑と花のふれあい公園」愛称「梅っかそうり」の駐車場へ。知多半島の産業と生活を潤す愛知用水の調整池として昭和40年に竣工した人工湖が「佐布里池」です。池のほとりに広がる公園には、北側に広がる梅林や植物園、花壇、プレーパーク、レストラン、土産物店などがあり、のんびり自然を堪能するのに最適です。

佐布里池梅林は佐布里池周辺に25種類、約4600本の梅が植えられており、うす紅色の佐布里梅、白色で一重の白加賀、小枝が緑で花は青みがかった白色の青軸まどが楽しめます。満開には少し早かったものの紅梅は満開で「佐布里梅」も五分咲きでしたが楽しめました。 梅の館では全国梅サミットというものの情報があり、現在11の加盟市町があり、過去行ったところでは、和歌山みなべ町の南部梅林、岩代大梅林が加盟していた。

佐布里ダム堰堤の北側は、梅林と「水の生活館」の間約1kmを眺めの良い遊歩道がつないでいます。まだ春には少し早いですが気持ちの良い風が湖面から吹いてきます。

 

さてお昼ご飯を考えると知多半島は狭い範囲に異なる魅力がぎゅっと詰まった、休日にふらりと出かけたくなる気軽にいけるごちそうエリアです。因みに佐布里池があるのはここ知多市で、知多市といえば西に岡田がここから目と鼻の先である。となると以前名古屋のTV番組・東海テレビの土曜朝にやっているぷれサタ!で照英(水戸黄門で風の鬼若)が「旅人 照英」のコーナーで岡田の「おかき屋 辰心」で「岡田カツ丼」を食べていたのを思い出したのです。

車で10分程度の知多市岡田へ直行します。まだ少し昼時には早いので「おかき屋 辰心」に車を停めて400年前の町並みが残るノスタルジックな町を散策することにしました。愛知県の知多半島北西部に位置する知多市、そのほ真ん中にある岡田地区は、江戸時代の初め頃(慶長年間1596~1615)から昭和30年代まで「知多木綿」の産地として400年を超える歴史をもち、今も当時の繁栄を感じさせる街並みが残っています。江戸時代中期の天明年間(1781~1788)からは、知多晒の生産が始まり、白木綿の出荷量は日本一といわれました。

中心街の道沿い、メインストリートには、木綿の買付問屋や生産工場主の屋敷や蔵、屋敷の火伏神である秋葉神社が、ゆるやかなカーブを描く坂道の両側に大きな長屋門と黒板塀や石垣の続く通り沿いに立ち並ぶ様子は趣があり、どこから見ても絵になる景色が魅力的です。

地区内の知多木綿の伝統を守る工房では、オリジナルの木綿製品を購入できるほか、気軽に挑戦できる機織り体験を実施しているところもあり、時間にゆとりをもって訪れたいものです。

岡田は関ヶ原の戦いのあと、慶長11年(1606)日長郷の奥・中・里の3つの村が統合して岡田村が誕生した。享保年間に岡田村の「中村七右衛門」と「竹之内源助」が江戸の木綿買次問屋株を取得し、知多木綿の販路を全国に拡げ、明治25年(1892)頃から輸入動力織機が導入され、岡田の「竹内虎王」は動力織機の特許を取得し生産向上に力を注いだのである。知多木綿発祥の地として最盛期には3000人程の女工さんが働き、娯楽の殿堂・芝居小屋”喜楽座”などもあり賑わいをみせていたらしい。

「おかき屋 辰心」から「登り」の交差点を西に入り「蔵通り」へ、海鼠壁の蔵とその先は赤いポストが目を引く「岡田簡易郵便局」が現れる。明治35(1902)年岡田郵便受所として建てられた洋風木造二階建ての建築で現在も郵便局として機能している。レトロな赤いポストも味わい深い。県内では最古級の郵便局で平成24年、国の登録有形文化財に指定されているのである。県外から来た女工さん達が故郷に仕送りや、便りを送る郵便局だった。

土蔵や石垣、レンガ壁、黒塀の屋敷・・・まるで時間が止まったままのような雰囲気で歩ける町並みであり、メインストリートから高台に上ると眺めも雰囲気も最高です。岡田地区の周辺には神社仏閣も多く、高台にある「岡田神明社」に向かう。元和8年(1622)に創建され、昭和32年伊勢神宮の遷宮材を授かり桧皮葺の神明造りである。祭神は伊勢神宮と同じで、旅の安全を祈願します。

岡田の町並みを一周し丁度11:30になり工場直売のおかき・あられを販売している「おかき屋 辰心」に戻ってお目当ての「岡田カツ丼」を食べに行く。かつて知多市岡田地区にあった食堂で出されていた人気メニュー「岡田かつ丼」。そんな懐かしい地元の味が、地元で50年以上続く老舗のおかき屋の一角で復活すています。券売機で食券を買うシステムで「岡田カツ丼」630円※現在800円を購入する。カウンターに座り出てくるまで周りを見渡すとTVと同様試食用のおかきがテーブルにおいてあるのが嬉しい。ひと掴み持ってお茶受けにする。あとから来る人来る人「岡田カツ丼」を注文している、恐るべしTV効果・照英効果です。確か数に限り(30食だったと記憶するが)があったはずだが・・・

岡田カツ丼」はご飯の上に醤油ベースの甘辛いタレで味付けされたトンカツの上に目玉焼きが二個のっているのが特徴。目玉焼きの中はトローで、タレがたっぷり浸み込んだカツとのマッチングがうれしい地元の懐かしい味であり、結構ボリューミーでもあります。全部地元知多半島産の米と玉子、愛知県産の豚肉です。

最後はいつものの温泉入浴で今回は車で15分の東浦町にある「あいち健康プラザ」に行く。新しい健康づくりのための愛知県の総合施設「あいち健康の森」内の健康宿泊館「あいち健康の森プラザホテル」4Fに天然温泉「もりの湯」があり、丘陵と街並みを見渡す大浴場での入浴が爽快である。泉質はナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉で和歌山の白浜温泉や奥飛騨の平湯温泉と同じ泉質である。塩化物泉は別名「熱の湯」とも呼ばれ、温まりやすく、湯冷めしにくいのが特徴なのです。

 

ここから家まで30分かからないが、今日は娘の所望で「キムチ鍋」なので準備にとりかかる。

 

 

 

 

 

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