
函館市内の東側に位置する函館の奥座敷・湯の川温泉。この地に2021年7月に開業した湯の川温泉 海と灯/ヒューイットリゾート。津軽海峡が広がる漁火通りに面する場所に約16年ぶりに建てられた、和をテーマにした箱館の絶景やグルメ、歴史ある名湯などが一度に楽しめる温泉リゾートです。「温泉宿・ホテル総選挙2022」の歴史・文化部門で全国1位を獲得する実力派のホテルで大切なひとときを過ごします。
湯の川の語源は「ユ(湯)+ベツ(川)」からというのが定説で、明治18年(1885)に石川藤助が100度以上毎分140ℓの温泉を掘り当て、明治19年(1886)の湯治場の開業以降、定山渓温泉、登別温泉と共に北海道の三大温泉郷のひとつに数えられ、癒しのひとときを求めて多くの人が訪れます。湯の川温泉は、函館市の南東部の松倉川最下流に位置し、南は津軽海峡に面した温泉です。その発祥は江戸時代の承応2年(1653)、後の松前藩4代藩主松前高広(幼名千勝丸)の難病にかかり、母親の清涼院がある夜、「松前城の東にある温泉に行けばどんな病も治る」という夢をみました。その温泉に千勝丸を湯治させると、病は全快し、翌年にお礼として薬師堂を再建し、知内産の黄金で作った薬師如来像と鰐口を奉納したのが始まりです。
エントランスロビーは大きな吹き抜けで開放感たっぷり。組子細工や紙などのモチーフを用い、函館の雄大な自然と安らぎを融合させた高級旅館のような空間が出迎えてくれます。ロビーには漁火のようにも見て取れるイミテーション暖炉が灯り、木の温もりを感じるあたたかな空間には、国際的に活躍する書家・金澤洋子氏の作品も。
客室は今回津軽海峡を間近に過ごせるスタンダードツイン。シングルベッドを2台備え、窓際にはソファを配し、ゆったり腰掛けながら海の眺望が楽しめます。
最上階12階に位置する大浴場「天海amaumi」は、津軽海峡を見渡すインフィニティ風呂「古の無限海灯露天風呂」に畳風呂、壷湯が楽しめる温泉リゾート。見晴らしが良く、凪の音が聴こえてくるほどに目前に津軽海峡が広がります。左手には函館山が望め、温泉のぬくもりを感じながら、水平線を眺める至福のひとときが堪能できます。
夜にはホテル名「海と灯」の由来である、津軽海峡に浮かぶ、月と漁火の灯に包まれる癒しのひとときを演出してくれます。
夕食は湯の川温泉で函館の美味を堪能する名店「鮨処 木はら」へ。2007年にリニューアルしたモダンな佇まいの店舗で、前浜(戸井や松前)で獲れた新鮮なネタに丁寧な江戸前仕事をほどこして“蝦夷前寿司”として提供するのが木はらの流儀です。津軽海峡で獲れた黒本マグロや活イカなど、道南の豊かな魚介類を熟練の職人技で仕立てた寿司や一品料理が気取らずに味わえます。
海峡鮪の赤身の平漬け、噴火湾のボタンエビ、北寄貝、生ウニ、真イカ、炙りキンキ肝のせ
海峡鮪の大トロ、ヒラメの昆布〆、サンマ、花咲カニ味噌のせ、イクラの醤油漬け、ソイ、玉子
この時期のツブ貝を塩でいただきます。コリコリとした歯ごたえがありながら、やわらかさも兼ね備え、ほのかな甘みがあります。
館内レストラン「月舟」では道南食材を中心に約150種の和食ブッフェを満喫。箱館の朝はここから始まります。特に朝から豪華な海鮮丼はいかがですか?いくらはもちろん20種類ほどの新鮮な魚介から好きなネタを選んで載せ放題です。サラダコーナーも充実し、飲み物も朝からスパークリングワインや赤ワイン、白ワインが好きなだけ味わえます。ワイン片手に優雅な朝というのもいかがですか。
ヒューイットオリジナルのスイーツはレイアウトも彩り豊か。カラフルなスーツを見ているだけで楽しくなります。