甚六桜必見!中央本線沿に桜の駅から桜の里まで巡る山梨桜回廊

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春を告げる桜の季節。山梨県韮崎市には、市の“シンボルツリー”的存在とも言える「わに塚の桜」をはじめ多くのお花見スポットがあります。天気が良ければ桜が見頃を迎える時期には、残雪の富士山や八ヶ岳、青い空などをバックに、美しく咲き誇る姿を愛でることができます。中央本線沿いを韮崎を中心に桜の駅、桜の里をめぐり、最後は勝沼ぶどうの郷駅の「甚六桜」を楽しみます。

武田氏発祥の地とされる韮崎市。武田家の氏神であった武田八幡神社の近くに市の“シンボルツリー”的存在「わに塚の桜」が咲きます。樹齢300年のエドヒガンザクラの巨木で、八ヶ岳を背景に田園の中にポツンと咲く天に伸びる樹高17mの一本桜。幹回3.3m、枝張り23mと青空に浮かぶ冠雪の八ヶ岳と桜のコントラストがたいへん美しく姿形も美しい。テレビドラマのロケ撮影で一躍有名になりました。2003年1月フジテレビ系「僕の生きる道」第7話、草なぎ剛と矢田亜希子が実家に歩いていくシーン、2004年1月からのTBS系「桜咲くまで」のタイトルバックに使われていました。“わに塚”の名は、桜がある塚の形が鰐口(社寺にある音具)に似ているからとか、桜の立つ「わに塚」は日本武尊の王子武田王が葬られた「王仁塚」があった場所と伝えられているからとか。北杜市の山高神代桜と同時期に咲くのでセットでみることができます。※韮崎駅からバス便あり

JR新府駅にある桜の名所が、天正9年(1581)武田勝頼が武田家の築城技術の粋を集め築城するも、織田信長に攻められ、わずか68日で勝頼自ら火を放ったとされる悲運の城新府城跡」があります。新府駅から歩くこと1.2㎞約20分、七里岩ライン(県道17号)沿いにあり、長く傾斜のきつい249段の石段を上ります。七里岩とは、長野県富士見町から山梨県韮崎市まで約28km~30kmにわたり続く、高さ40~150m、全長約七里の巨大な断崖絶壁で、この地形を生かして新府城は築かれました。先端がニラの葉に似ていることが「韮崎」の地名の由来といわれています。

本丸付近にある新府藤武神社の周りに植えられた30本近くのソメイヨシノの桜が美しく城跡を彩ります。新府といえば“桃源郷”が有名で、時期が合うと桜と新府桃源郷と呼び声高き桃の花の両方が楽しめます。因みに新府藤武神社は藤井地区と武田地区を見下ろす高台にあるのでこのように呼ばれるようになったとのこと。

JR穴山駅線路横すぐの場所に位置する穴山さくら公園ではその名の通り公園内に50本、周辺を含め100本のエドヒガンザクラが植えられていて、春には訪れる人を楽しませてくれます。韮崎市穴山も七里岩と呼ばれる台地上に位置し、駅ホームには「穴山氏発祥の地」の案内板がある。武田信玄の重臣として知られる穴山信君(梅雪)は、武田家の一門衆であり、そのルーツの地は甲斐国巨摩軍穴山(現韮崎市穴山)です。

 

穴山駅から徒歩1分、公園に向かう道にも桜が植えられ訪れる人を迎えてくれます。

公園内には、文部省唱歌「たなばたさま」は、穴山町出身の権藤はなよによって一遍の童謡に綴られ、「ささの葉 さらさら のきばに ゆれる・・・」の詩碑が設置されています。

最後に中央本線JR勝沼ぶどうの郷駅の「甚六桜」を堪能するため甲州市勝沼へ。笹子トンネルを出た中央線は、甲斐大和駅の先の長い2本のトンネルを抜けると一気に視界が開け、周囲の斜面に果樹園が広がるJR勝沼ぶどう郷駅に着きます。大正2年(1913)勝沼駅として開業、平成5年(1993)に改称した甲府盆地の入口にあたる勝沼ぶどう郷駅はその名の通り、周辺にはぶどう畑が広がり有名ワイナリーが点在するワインの一大生産地です。昭和55年(1980)に建て替えられた駅舎の出入り口正面にはステンドグラスがあり、乗客を迎えてくれます。

改称される前の勝沼駅は、急勾配でも停車や発車がしやすいスイッチバックの駅として鉄道ファンに人気がありました。昭和43年(1968)にスイッチバックが廃止になり、その跡地などに、地元の菱山地区の後継者の集まり「甚六会」が昭和52年(1977)から桜を植樹。50年近く経った今、勝沼ぶどう郷駅周辺に約600本の桜が美しく咲き誇り、この会の名前を取り、“甚六桜”と呼ばれています。今では中央本線沿線随一の桜の名所になっています。

駅の敷地には、駐車場に桜が咲き誇り、

駐車場から右手の「甚六公園」には鉄道全盛期、中央本線を走り続けた、往年の青い電気機関車EF64が保存され桜の下を走っているかのように昔の英姿を見せてくれています。

駅正面から左手、さくら橋を渡った先は、線路跡の散策路になっていて、桜のトンネルをくぐります。

その先には昔の駅名標旧「勝沼駅」が復刻された残されているプラットホームの上に桜が植えられ、桜の木の下で勝沼の鉄道の歴史が感じられます。

すぐ脇を通り過ぎる電車と桜の風景は勝沼ぶどう郷駅の象徴的な景観となっています。夜にはライトアップした桜も楽しめますよ。

山梨といえば郷土料理の“ほうとう”です。「甲州ほうとう小作」「ひうとう不動」「ほうとう蔵 歩成」など有名店がありますが、隠れた名店と噂されるお店が、勝沼のワイナリーが建ち並ぶ等々力地区の国道411号を入ったところにある、明治10年築130年建築のけやき造りの民家でいただく「皆吉」です

手入れの行き届いた日本庭園を眺めながら趣のある和の空間でいただきます。席の順番によっては、土間であったりしますが。

香り高くコクのある自家製味噌と北海道産利尻昆布にさば、いわし、あごだしを使用した自家製だしを合わせたスープにたくさんの野菜(かぼちゃ、じゃがいも、大根、人参など)がたっぷり入って煮込まれ、野菜の甘味がスープに溶け込んでいます。モチモチでコシのあるほうとう麺とすっきりしつつ深い味わいスープがよく絡み、ボリューム満点です。

 

 

 

 

 

 

 

 



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