山の神が宿る箱根へ!開運パワースポット箱根三社参りの旅

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古くから神々の山として崇敬され、かつて山岳信仰の一大霊場として栄えてきた箱根山。その中心だった箱根神社は現在箱根屈指のパワースポットであり、その奥宮の箱根元宮。そして箱根山山麓に満々と水を湛える芦ノ湖には、龍神伝説が今も息づいています。芦ノ湖の守護神・九頭龍大神と箱根山が生んだ信仰の旅「箱根三社めぐり」をすることでさらに運気が開けることを願って開運祈願にでかけます。

箱根山は地学的に珍しい地形の山で三重式火山と呼ばれます。つまり外輪山が二重になり、真ん中に中央火口丘があります。約40万年前に海底火山が隆起しておおもとの箱根山が海上に現れ、噴き出した堆積物によって高度を増し、高さ約2700mの円錐形成層火山となったのが約20万年前、その頃に起こった大爆発と陥没で中央に大きな穴、すなわちカルデラができ、取り残された外壁が、明星ヶ岳、明神ヶ岳、金時山、三国山、大観山などで古期外輪山と呼ばれます。その後カルデラ内では、約13万年前から8万年前の噴火でできた楯状火山がふたたび陥没し、屏風山、鷹巣山、浅間山などが新期外輪山となりました。そして中央火口丘の噴火は約3万年前で神山、駒ケ岳を中心とする山々が南北に並んでいます。

カルデラは南北約12km、東西約10kmの大穴で、ほぼ箱根町の町域に重なります。箱の底のようでもある地形が「箱根」の語源になったといい、また一方、朝鮮の古語に由来するという説もあります。「ハコ」は神で「ネ」が山をあらわし、神が坐す山ということになります。古来より箱根山はその主峰神山うぃ神体山とする山岳信仰の霊場で、その象徴が文字通りの神山と駒ケ岳です。標高も神山は箱根で一番高く1437.8m、駒ケ岳は2番で1356mあります。

箱根神社への正参道は第四鳥居から両側に老杉の巨木が聳え並び、森巌な佇まいを見せています。89段、厄落としの階段を上っていき、第五の鳥居をくぐれば、正面に朱塗りの箱根神社御社殿です。

箱根神社は箱根山に鎮まる箱根大神を御祭神とし、天平宝字元年(757)箱根山に入峰し3年間修行を積んだ神仏習合の先駆けとして知られる奈良時代の高僧の万巻上人が、霊夢のお告げを受けて芦ノ湖畔の現在の場所に創建。征夷大将軍の坂上田村麻呂が東征の際に参詣し所願成就したことから、武将にも信仰されるようになり古くは鎌倉幕府の祈願所であり、運開きの神様として源頼朝は伊豆山権現との二所詣の風習を生み、徳川家康も崇拝した関東総鎮守です。江戸時代に箱根宿や関所が開設されると庶民にも広く信仰されるようになりました。かつては箱根権現、三所大権現とも称されました。

祭神は箱根大神で瓊瓊杵尊、木花咲耶姫命、彦火火出見尊の御三神の総称です。朱塗りの権現造りの社殿の背後には、ヒメシャラの樹林広がります。

箱根山に鎮座する箱根大神を祀る「箱根神社」と芦ノ湖の守護神・九頭龍大神を祀る「九頭龍神社」の両社を参拝することを両社参りといい、山と水の神様に誓願すれば神様の御利益が高まるとされています。境内には九頭龍神社新宮が、本宮まで行くのが困難な方のために平成12年(2000)の辰年を機に、古くから「湖水祭」の「庭上の儀」が行われてきた場所に建立されました。ここでお供えされた供供が唐櫃に納められ芦ノ湖に向かい、湖水の九頭龍大神に捧げる「湖上の儀」が行われます。

さらに、運気をアップしたい人は、社殿前の「龍神水」も忘れずに。「龍神水舎」には九つの龍の口から「龍神水」と呼ばれる霊水が流れ出ていて、社務所で龍神水持ち帰り用のペットボトルが販売されているので汲むことができます。芦ノ湖の水源のほとんどは湖底から湧く地下水とされ、この龍神水は自身の中の不浄を浄化し、良いものを引き寄せるといわれます。

龍神水舎の隣には成就水盤があり、誓願符を成就水盤に溶かして誓うと運気UP間違いなしです。

九頭竜社から脇参道を下っていく途中に樹齢1000年を超える大杉「安産杉」があります。根元が二股に分れた杉は古くから母体の象徴と考えられ、『吾妻鏡』には源頼朝も北条政子の安産を祈願したと記されていて、子孫繁栄の御神徳で知られます。

正参道に戻り平和の鳥居に向かって下っていく途中右手に「曽我神社」があります。ご祭神は日本三大仇討ちのひとつ「曽我兄弟の敵討ち」で知られる曽我兄弟で、心願成就の守護神として信仰されています。自分たちの信念を貫いて父の仇を討ち、若くして亡くなった兄弟に畏敬の念を捧げます。

弁池財天社を祀る池の脇に祀られているのが「けけら木」です。これは古くから「逆さ杉」と呼ばれてきた芦ノ湖の湖底木の化石で、箱根山のカルデラの急斜面に発生した山津波によって、樹木が立ったまま芦ノ湖に雪崩れ込んだことで生まれたものだといいます。この山津波を象徴的に表現したのが、人々を苦しめた「九頭の毒龍」だとする説があります。古来、伊豆・駿河・相模の境を示していた木だったといい、箱根神社の縁起には、平安・鎌倉時代、国守の代理となって任国に赴いた「目代」にちなんで「目代木(計計良木)」と記されているちのこと。けけら木はこころ木ともいわれ、源実朝は二所詣の折に「たまくしげ箱根のみうみけけれあれや二国かけてなかにたゆたふ」と詠んでいます。

年に一度の大御祭である湖水祭の翌日、この地方を襲った台風で湖が荒れた日に浮上してきたもので、箱根の大神の神力を得た万巻上人が毒龍調伏の折にこの木につなぎ、芦ノ湖の守護神「九頭龍神」を誕生させた逸話にでてくる「栴檀伽羅木」であろうとされて、境内に遷され祀られています。湖中には今なお千古の謎を秘めて、錫杖杉、故杉、影向杉があり、栴檀伽羅木を含めて芦ノ湖の五名木と呼ばれています。その質感と大きさに圧倒されます。

神社前の芦ノ湖上に「平和の鳥居」と称される鳥居が建っています。昭和27年(1952)、サンフランシスコ講和条約締結と当時の皇太子明仁親王の立太子の礼を記念して建立されたものです。鳥居の扁額は、東京オリンピック開催と鎮座1200年を記念して昭和39年(1964)に掲げられたもので額字の『平和』は吉田茂元首相の筆によります。今では撮影スポットとして長蛇の列ができる人気です。

鳥居の向こうに18世紀のイギリスで活躍した戦艦を再現した芦ノ湖の海賊船「ビクトリー」がゆっくりと海上を滑るように進んでいます。

平和の鳥居から歩いて5分ぐらいのところ、芦ノ湖に突き出すように佇む湖畔のカフェ「サロン・ド・テロサージュ」があります。はす向かいに立つ小田急山の上ホテル直営のカフェ&レストランで、芦ノ湖に迫り出すテラス席で外輪山に囲まれた湖を眺めrながら贅沢なスイーツをいただきます。

ここでいただく看板スイーツは、眺望の美しさにも勝る芸術的なりんごパイ。薄くスライスしたリンゴをのせて注文ごとに焼き上げるアツアツのパイの上にバニラアイスをのせ、5色のフルーツソースを使って、目の前でプレートに花びらなど描いてドレッサージュしたら完成です。

2019年に就航した芦ノ湖の海賊船「クィーン芦ノ湖」がゆっくりと目の前を海上を進んでいます。豪華観光列車の数々をデザインしたことで知られる水戸岡鋭治氏が手掛けた船です。

改めて三社参りにでかけます。箱根神社の末社である九頭龍神社本宮は、奈良時代に万巻上人が芦ノ湖に棲む毒龍を鎮め、九頭龍大神として祀ったことに由来します。「九頭龍伝説」ではその昔、芦ノ湖に棲む毒龍が、風雨を起こし、湖を荒れさせて、人々に被害を与えてきた。そこで奈良時代に箱根権現を開いた高僧・万巻上人が村人を救うため、法力を用いて毒龍を調伏し、鉄鎖で栴檀伽羅木につなぎました。その形は九頭の毒龍となり、「箱根権現御手洗の池」とされた芦ノ湖の守護神として祀ったのが九頭龍神社の起源です。

その縁起譚から「九頭龍さま」と昔から崇められ、金運守護、心願成就、商売繁盛、良縁成就などの御利益で知られるパワースポットで、特に縁結びのご神徳で知られ、毎月13日の月次祭には多くの人で賑わい、13日限定の参拝船が芦ノ湖遊覧船の元箱根港から箱根九頭龍の森内、神山桟橋間で運行されます。13日以外は行くことができない、また行くのが困難なイメージがありますが簡単にいくことができます。芦ノ湖畔のリゾート施設「箱根園」から遊歩道をたどる陸路(徒歩30分)とモーターボートで湖面を渡るルート(約5分有料)があります。

箱根園から「ザ・プリンス箱根芦ノ湖」の駐車場に向かって歩くと九頭龍神社への遊歩道の看板が立っているので標示にしたがって進みます。

箱根園から九頭竜神社本宮までは「箱根九頭竜の森セラピーロード」という遊歩道があり、心地よい湖畔の風と木漏れ日浴びながら約1.2km、約20分のハイキングです。小鳥のさえずりも聞こえリラックスしながらまさに「神山通り」と名のとおりパワースポットに向かいます。

突き当りに箱根九頭龍の森があり、入口(坂下門)で入園料600円を払います。

「箱根九頭龍の森」に入園にしてすぐの左手、樹木園桟橋の傍らに白龍大神を祀る「白龍神社」が鎮座しています。白龍大神とは江戸時代末まで箱根権現で「白和龍王」としてお祀りされていた龍神。絵馬と白龍ひもを持ち、3回御神木を回ると願いが叶うとされています。

きれいに整備された芦ノ湖畔沿いの遊歩道をさらに進みます。箱根九頭龍の森には箱根の木に指定されているヒメシャラをはじめ数多くの種類の樹木が生息していて森林浴をしながら気持ちよく歩けます。

入口から歩くこと10分ほどで湖面に建つ赤い鳥居が見えてきます。その鳥居に向かって突き出した岬の付け根に朱色の社「九頭竜神社本宮」が鎮座します。九頭龍大神の御供を捧げる「湖上神事」を行う斎場でもあるこの岬は、毒龍を調伏する万巻上人が「石台」を築いた場所とも伝られる伝説の現場です。九頭龍神社の社殿も、かつては芦ノ湖の波が洗うこの岬(現在、弁天社が建つ場所)に建てられていました。

本宮の前方、小さな岬のような湖へ少し突き出した地形のところには、市寸島比売命を御祭神として祀る「弁財天社」があります。奈良時代箱根山霊場のひとつ堂ヵ島に天女が降臨され、弁天様と習合して鎮祭されました。

湖上には「水中鳥居」と呼ばれる湖の赤い鳥居が神秘的に立っています。

ここまで約30分ほどでしたが、帰りは来た道を戻ることになるのですが、1名1500円の料金で片道約5分で戻れます。箱根園0460-83-1151に迎えにきてもらう希望時間、名前、人数を伝えれば、箱根園までモーターボートで帰ることもできるのです。

「箱根神社」「九頭龍神社」の両参りが済み箱根園戻ると、さらなるご利益を求め「箱根元宮」を加えた「三社参り」に詣でます。昭和38年4月(1963)、箱根駒ケ岳ロープウェーの開業とともに、堤康次郎の寄進によって駒ケ岳山頂に箱根元宮が再建され、以来奥宮として参拝者を集めています。芦ノ湖の湖畔・箱根園駅と駒ケ岳頂上駅を結ぶ箱根駒ケ岳ロープウェーは全長1783m、101人乗りのゴンドラが時速18kmのスピードで動き、約7分の空中散歩です。

駒ケ岳山上は、カヤトでハコネコメツツジなどの風衡低木が生育し、ちょっとした高山のような雰囲気です。ここからさらに奥に見える箱根元宮を目指して10分ほど山を登ります。頂上駅前から道が二手に分かれていますが、神社の正面から参拝するために鳥居へと続く右側の道を進みます。

古代から箱根山に対する山岳信仰は盛んで、特に神山(箱根山の最高峰で標高1483m)への信仰は篤く、今から凡そ2400年前、第5代孝昭天皇の御代、聖占仙人が神山を遥拝できる駒ケ岳(標高1356m)山頂に神仙宮を開き、次いで利行丈人、玄利老人により神山を天津神籬とし、駒ケ岳を磐境として祭祀が行われていました。社殿前の注連縄を張った岩は馬降石と呼ばれ、白馬に乗った神が降臨したと伝わります。岩の上の穴は降馬の折の蹄跡で、穴にたまる水は旱天にも枯れたことgさないと伝えられる不思議な岩です。

また参道右側には馬乗石があり、白馬信仰を今に残しています。現在の箱根元宮は昭和39年(1964)に再建されたもので、神山を拝む場所なので、本殿はなく、拝殿だけの社です。視界を遮るものの無い山頂に建つ赤い社は「天空の社殿」とも呼ばれ、印象的な風景です。天気が良ければ社殿の左手に富士山を望むことができます。

箱根園まで戻ってくると、「ニンジャウォータースパイダー」が停まっていました。忍者が水面を渡る忍術「水蜘蛛」をモチーフにした箱根初の水陸両用バスです。箱根園の桟橋から水しぶきを上げて芦ノ湖に飛び込んだ後は、のんびりと湖上遊覧が楽しめます。窓が開いているので水しぶきには注意です。

最強のパワースポット「箱根三社参り」で強運を手にしましょう。平和の鳥居は人気の映えスポットなのでまずは早朝に箱根神社から参り、箱根園に移動して山の天気を確認して箱根元宮か九頭龍神社のどちらを先に参るかを決まるのがいいでしょう。

 

 

 

 

 

 

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