Gーグルメも!情緒ある冬の下呂温泉を雪の行灯と共に歩く湯旅

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冬は温泉の温かさが恋しい季節。厳しい冬こそあったかい温泉に浸かって癒されたいものです。寒さで固くなった身体を熱い温泉に浸かって伸ばせば、温泉の温かさが身体にじわじわと染み込んできます。下呂温泉は飛騨川をはさみ、旅館やホテル、土産物屋などが軒を連ねる岐阜県下最大の温泉街。旅館やホテルでは、泊まりでなくても日帰りでも入浴が可能であったり、公共の入浴施設があったりと気軽に下呂の湯を楽しめる環境が整っています。一千年の歴史を持つ天下の名湯は湯持ちが良く、美肌効果があると評判の湯は、女性に最適ですよ。また温泉はもちろんのこと、夜にライトアップされた冬の温泉街は、阿多野川沿いに雪模様の行灯が灯り、花火が夜空を彩ります。時折、足湯や手湯で温まったり、商店を覗いてみたり、のんびりと湯けむり散歩をしながら日本三名泉のひとつ・岐阜県「下呂温泉」の冬の魅力を探ってみてください。

下呂温泉は、木曽路の険しい山々を越えなければ辿り着けない千年以上の昔から続く飛騨の霊泉です。下呂という名が使われ始めたのは昭和に入ってからのこと。かつては「湯島」と呼ばれていました。室町時代の詩僧、万里集九は、詩文集「梅花無尽蔵」の中で、かつて湯島と呼ばれた下呂のことをこう讃えています。「本邦六十余州ごとに霊湯あり。その最たるものは、上州の草津、津陽の有馬、飛州の湯島、この三ヶ所なり」。と。

下呂と言えば、銘菓「しらさぎ物語」が有名ですが、なぜ白鷺なのかは開湯伝説にあります。最初平安時代の中頃、延喜年間から天暦年間(901年~956年)に、現在の場所から約4km離れた湯ヶ峰の山頂付近で泉源が発見されましたが、鎌倉時代の文永2年(1265)、突然湯が止まってしまいます。翌年、薬師如来が傷ついた1羽の白鷺に姿を変えて飛騨川の河原に立って傷を癒していたところ、村人が気付き近づくと、そこに湯が湧いていたといいます。このことが「白鷺伝説」として語り継がれています。

冬の下呂は寒く、肌を刺すように吹き抜ける風は、体の芯まで凍らせます。温泉街に点在する無料の足湯に浸かり、道々であたたまりながら、ゆっくりと町を散策します。下呂の街は今も温泉街としての輝きを失わず、ぶらぶら散歩するのが楽しい。ところで下呂温泉はNHKと韓国SBSが合作した2010年日韓共同制作ドラマ「赤と黒」のロケ地になっていて第6話では「モリの足湯」に浸っています。※現在閉鎖中。写真の下呂温泉最初の足湯の「鷺の足湯」であたたまります。清潔感溢れる檜造りで温泉風情も満喫できます。

街を流れる阿多野川に架かる白鷺橋には、儒学者、林羅山と映画俳優チャールズ・チャップリンの銅像が建てられています。徳川家康から家綱までの4代の将軍に仕えた、江戸時代初期の儒学者である林羅山は、紀行漢詩集第三のなかで 「湯之島は古来の霊湯たること、遠く知るものなしといえども、入湯する人はその験を得ざることなし」 と下呂温泉を日本三名泉の一つと讃えています。この賞賛の言葉が影響したのか、江戸時代中期には、年間3万人もの湯治客が訪れたといいます。またその近くにはさるぼぼ神社があったり、あちことにカエルの置物があったりします。

また白鷺伝説でうたわれた、白鷺に化身し、温泉の湧出を知らせた薬師如来を本尊とする下呂の湯ゆかりの「醫王霊山 温泉寺」は、173段の長い階段を上ったところにあり、下呂の町並みが一望できるスポットです。境内の本堂前にある薬師如来像の下から温泉が湧き上っていて、霊泉とされていて、痛い部分にかけてお参りする「湯掛薬師」として親しまれています。温泉街近くの高台にある、白川村から「旧大戸家住宅」をはじめ10棟の合掌造りの民家を配し集落を再現した「下呂温泉合掌村」を訪ねたりするのもいいです。

旅に食べ歩きはつきもので、お昼は何たべよう?と悩むのも楽しみのひとつ。下呂温泉では地元の食材を使った下呂ならではのグルメ「G-ランチ&G-グルメ」とを楽しむのもオススメ。下呂温泉合掌村のすぐ手前に下呂の「G-ランチ&G-グルメ」の「トマト丼」を提供する菅田庵があります。築400年程の庄屋造りの邸宅を移築したという店内は、広い店内でゆっくり食事ができます。

下呂市内の標高600m前後の地域では、昼夜の寒暖差が大きく、栽培される夏秋トマトは甘味が多いと市場評価も高く、生産量も多い。トマトの産地ということでご主人の岡田周平氏が開発したもので、飛騨牛を地元産のマイタケなどとしぐれ煮にし、トマトをトッピングした丼です。甘辛く煮込んだ飛騨牛の肉汁とトマトの酸味が以外とあいます。2010年5月8日放送の情報・教養バラエティ番組『SmaSTATION‼』で、「特別企画:今年ブレイクしそうな最新B級グルメ ベスト10」で13位でした。

下呂温泉の湯は無色透明で、清潔感のある温泉は微かな硫黄の香りと滑らかな肌触りが特徴です。pH値が約9あるアルカリ性のため天然の石鹸効果が高く、肌の余分な角質や毛穴の汚れ、シミの原因になるメラニンを分解する、美容や健康づくりに優れた効果がある「美人の湯」とも言われている。写真は大正15年(1925)からつづく伝統的な大衆浴場「白鷺の湯」です。他の温泉地では見られないハイカラな洋風建築の共同浴場で、浴室からは飛騨川が望め、地元の人から観光客まで幅広く愛されるています。建物の前にはビーナスの足湯があり、白いビーナス像を囲んで多くの人が気軽に温まっています。

夕食も「G-ランチ&G-グルメ」を味わいたいと「鶏ちゃん」のお店へ。「鶏ちゃん」は南飛騨・奥美濃・東農を発祥とする、岐阜県を代表する郷土料理のひとつ。かつて廃鶏を貴重なタンパク源として調理したのがルーツと言われ、一口大に切った鶏肉を味噌や醤油、塩をベースとしたタレで味付けし、キャベツや玉ネギなどの野菜と一緒に炒めながら食べる料理で、地域やお店によって、そのこだわりも味付けも千差万別。今回訪れたのは白鷺の湯の近く「お食事処萩屋ケイちゃん」。テレビ東京土曜スペシャル「大久保・川村の温泉タオル集め旅18 」(2025 年5月31日放送)で岐阜下呂温泉から長野諏訪。蓼科を目指す道中でこのお店で鶏ちゃんを食べていました。

メニューは萩屋ケイちゃん定食で、鶏肉の種類、若どり、親どり、奥美濃古地鶏の3つから選び、それに味付けを味噌、しょうゆ、しおの3つから選び、トッピングをチーズ、生卵、温泉玉子・みぞれからひとつ選びます。今回は奥美濃古地鶏を一番人気のみそ味でいただきます。トッピングは下呂といえば温泉ですから温泉玉子をチョイスしました。コンロの火をつけ、焦がさないように自分でお箸を使って混ぜます。下から上へと鍋の縁から縁へと大きく混ぜていくのがコツです。地元産小鉢3種とみそ汁、ご飯に下呂の漬物そして最後にミニソフトのデザートがつきます。

奥美濃古地鶏とは、昭和16年(1941)国の天然記念物に指定された岐阜地鶏を品種改良したのが奥美濃古地鶏です。十分に運動できる、ゆったりとした環境で丁寧に育てられた奥美濃古地鶏の肉は、赤身を帯び、歯応えがよく、コクのある旨味が特徴。ブロイラーに比べ飼育期間は長くかかる(約80日間でブロイラーの倍)が、ストレスが少なく健康に育つので、味の」バランスが良く美味しい鶏肉になります。

名湯に芯まで癒された後は、温かくして夜の街歩きに出かけてみましょう。肌を刺すように吹き付ける風は、体の芯まで凍らせますが、一度寒さに身を任せると、冷たい空気が頭の中を洗ってくれて案外心地良いものです。下呂温泉では、1月~3月までの毎週土曜日、冬の下呂温泉 花火物語として花火とイルミネーションで彩られます。そして温泉街を幻想的に照らす雪模様の行灯や、12月の週末の夜空を彩る「下呂温泉花火ミュージカル冬公演」や1月から3月までの「花火物語」の花火は旅の忘れられない思い出になるでしょう。色とりどりの仕掛け花火が、音楽に合わせてテンポよく舞い上がり、飛騨川に沿って連なる温泉街と両側の山々が自然のスクリーンと反響板になって、全身で音と光を感じられます。

歌謡詩人・野口雨情の下呂滞在にちなんで作られた風情ある公園が「湯のまち雨情公園」です。温泉街を東西に流れる阿多野谷の上流にあり、遊歩道や芝広場のある河川敷公園となっています。“七つの子”や“シャボン玉”“赤い靴”など懐かしい童謡で有名な野口雨情は、昭和のはじめ(昭和13年頃)に下呂に来た際に湯之島館等に泊まり、下呂歌謡14章を作ったことに因んで命名されました。遊歩道を歩きながらその歌碑などが楽しめます。

雨情公園には無料の駐車場があるので、車を停めてゆっくり温泉街を散策しましょう。ここからせせらぎの小径と呼ばれる阿多野川の両側の径沿いに、雪の結晶が描かれた行灯が、白鷺橋を過ぎて湯之島橋に向かって100基建てられています。実はそのうちの5基にはハートの模様が描かれていて、すべてのハート模様の行灯を見つけると、きっとステキな願いが叶えられることでしょう。

下呂温泉にチャップリンが来たワケではなく、ハリウッドの造形作家に製作を依頼したもので、下呂温泉による「ミラクルマイル(奇跡の1マイル)事業」の一環で立てられたものです。カップルがこの像を挟んで記念撮影すると結ばれるという“ウワサ”があります。平和への使者、世界市民と呼ばれるチャップリンのブロンズ像周辺では、世界平和を祈り、2003年から「Love & Peace」キャンドルイルミネーションin下呂温泉というキャンドルイベントが行われています。約3000個のキャンドルがともり揺らめく光がロマンティックな冬の夜を演出しています。

ホテルの日帰り入浴を紹介しておきます。下呂の温泉街から車で7分ほど、下呂温泉を見下ろす高台に都会的な白い建物「ホテル パストール」があります。※現在は大江戸温泉物語グループ「TAOYA 下呂」としてリブランドオープン。

吹き抜けの開放感あるロビーから地下2Fの大浴場に向かいます。主役の湯は、自家源泉100%のトロリと肌に優しい感触。内湯は源泉の高温湯と低温湯の交互浴が楽しめ、しかも天然の石鹸効果により、湯上りの肌はしっとりツルツルになると評判で、美人の湯と呼ばれるほどです。疲労や病後の回復等にも効果を発揮するのは、地中でさまざまな成分を取り込んで湧き出ているからなのである。

露天風呂からは、黒戸谷に架かる「縄文橋」も見えます。橋の長さ190m、高さ37mの歩行者専用の橋で、温泉街を一望することができます。熱い湯をなみなみたたえた露天風呂に体を預け、冬の匂いをまとった空気を胸いっぱいに吸いこむと、やがて心も体も浄化されていくような心地よさに包まれます。名湯に芯まで癒された後は、温かくして夜の街歩きに出かけてみることに。肌を刺すように吹き付ける風は、体の芯まで凍らせますが、一度寒さに身を任せると、冷たい空気が頭の中を洗ってくれて案外心地良いものである。

 

 

 

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