工場見学行こう。天然水 北アルプス信濃の森工場がすごい!

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雨が降り注ぎ、清冽な天然水が生まれるまで、およそ20年。長野県北西部、3000m級の山々を望む水の町「大町市」に「サントリー天然水」の4番目の工場があります。山梨県の南アルプス、熊本県の阿蘇、鳥取県の奥大山に続く水源が北アルプス。2021年5月に稼働を始めた北アルプス信濃の森工場では、「サントリー天然水<北アルプス>」を生産、出荷しています。普段、何も意識せず口にする飲み物。身近な割に知らないことが多い“天然水”。世界に冠たる企業のモノづくりの工場見学で、知られざる開発、製造の裏側には、目からウロコの発見がいっぱいです。楽しく学んで、五感で感じる、工場見学に行ってきます。※前日までに予約が必要(無料)

北アルプス山麓 仁科の里“大町”にある国営アルプスあづみの公園(大町・松川地区)の東端に隣接して北アルプス信濃の森工場はあります。

2022年5月14日、豊かな自然に囲まれた工場の敷地内に、ブランド体験型施設がオープンしました。水源や水の大切さ、ものづくりの魅力が五感で感じられる場所です。

体験は川沿いの駐車場から工場へと続く散策路から始まる。標識は水色で統一され森の緑に優しく溶け込んでいます。野鳥の鳴さえずり、昆虫の鳴き声、散策路にはヘビがニョロニョロと大自然の中におじゃまさせていただくという感覚になります。清冽な水が生まれるこのフィールドで人も自然もひとつながりであることを五感いっぱいに体験する、そんな期待感に胸が躍ります。

北アルプスの餓鬼岳周辺に水源を持つ清流・乳川を眺める乳川テラス。川原の石の多くは花崗岩で、流れが乳のように白く見えることから、その名がついたという一説があります。

青い光に包まれた、日常と非日常をつなぐ道路、外光を遮断した「青のトンネル」を抜けると、再び緑あふれる散歩道に。木漏れ日や風が葉を揺らす音など、自然を全身で楽しめる道です。

しばらく進むと前方に工場見学の受付を行う、レセプション&ショップ、セミナールームを備えた「天然水ハウス」に到着です。施設のコンセプトは「未来へつづくものがたり」という見学ツアーの名にも表れています。

各種ご案内や天然水にまつわる展示、森林整備で生まれた「育林材」のグッズも販売されています。「水と生きる」という企業理念が伝わってきます。サントリー天然水の4工場のペットボトルも購入することができます。ここで熊本の阿蘇工場の天然水を買っておくと、あとで記念品としていただける北アルプス工場の天然水と飲み比べができます。阿蘇の天然水が一番水の硬度が高く(約80mg/L)、北アルプスの天然水が一番硬度が低い(約10mg/L)、つまり軟水であることがわかるとのことです。またラベルに描かれた山の形や黄色の花の違いにも注目です。

受付を済ませたらツアー出発5分前の集合時間まで「みずのわ広場」で北アルプスを眺めながらのんびりとした時間を過ごします。人と自然とサントリーの輪が、水の波紋のように広がっていきますようにとの願いを込めた、カフェと憩いの広場です。天然水の水源地である北アルプス餓鬼岳をフォトフレームに入れて撮影できるフォトスポットにもチャレンジです。素敵に撮れるかは、天候と腕次第です。

みずのわカフェでは天然水を使ったクラフトソーダや夏季限定のかき氷といったドリンクなどのメニューや地元食材のフードがいただけます。リクライニングチェアに腰掛ていると、北アルプスの絶景を背景に水辺には白い小鳥が飛び交い、青空にはタカが舞う、そんな大自然に心も体の癒されていきます。

いよいよツアーが始まります。所要時間は1時間。ガイドに案内され、ものづくり棟へ向かいます。ものづくり棟とはサントリー天然水を作っている工場、ペットボトルの成型から天然水の注入、箱詰めから出荷まで全て行っている工場です。

入口をはいってすぐのエントランスホールからは大きなガラス窓越に餓鬼岳をモチーフにした造形物にコールドストームが吹き上がります。一定の間隔で上るとのことでこれもタイミング次第ということです。ここであらためてツアーの概略の説明を受けたあと、ウォーターシアターを鑑賞、映像で、20年に及ぶ水の旅を体感します。

続いて「ものづくりアーケード」では北アルプスのジオラマがお出迎え。雨水が花崗岩の間を通って地下水となる過程を学びます。山上のジオラマで、天然水が自然の一部であることを実感します。

説明を聞きながら次々にアーケードをくぐっていきます。No2では地下水の水温をリアルタイムで表示したりや濾過行程を、No3ではペットボトルの作り方などの展示をみていきます。No4でボトリング、No5でキャプを閉めてラベルを巻いてフィニッシュです。ボトリングは同工場では550㎖のペットボトルを1分間に約1000本充填できるとのこと。最後は人間の五感を使った官能検査で品質チェックを行っています。またリサイクルの工程も確認。

コックピット」で製造現場をガラス越しに見学します。実際に工場に入る際に使用されているエアシャワーが体験できます。

オートメーション化された製造工程は、手元のモニターでも見られます。興味のある工程は要チェックです。

エントランスに戻り、ツアーの締めくくりは北アルプスを望むアルプステラスで「サントリー天然水<北アルプス>を試飲します。試飲のボトルは、製造ラインに見立てたマシンから取り出します。

北アルプスの大自然の長い年月をかけて育んだ地下水を自然のままにボトリングされた「サントリー天然水<北アルプス>」。ラベルに描かれた標高2647mの餓鬼岳など、水源の山々が眼前に聳え、天然水の味わいが増すかのようです。サントリー天然水の中で一番の軟水は、やや甘さがあり、清涼感のある味わいが特徴です。

北アルプスは日本列島のほぼ真ん中に位置する3000m級の山々の連なり。日本有数の豪雪地帯で国内で氷河が見られるただ一つのエリアです。そのアルプス山麓の大町市は、北7アルプスの玄関口。昔から今に至るまで、豊かな水とともにある暮らしが営まれています。

男清水と女清水の合わさる水物語。水路のまち信濃大町を歩く」はこちらhttps://wakuwakutrip.com/archives/4348

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